株式会社京樽様は、「茶きん鮨」で人気の持ち帰り鮨チェーン「京樽」をはじめ、おむすび・お弁当の販売店、和食、回転鮨、江戸前鮨といったレストランのチェーン展開、およびケータリング事業を営む総合フードサービス企業です。有名百貨店、駅ビル、ショッピングセンター、商店街、幹線道路沿いなどに国内400店舗を展開、様々な「食」を通じてたくさんのお客様を楽しませていらっしゃいます。今回は、管理本部 情報システム部の佐山様、後藤様、高橋様にお話を伺いました。
- 各店舗への連絡にはFAXが欠かせないため、効率よくFAXを処理できる製品が必要だった。
- 店舗向けの通知データを処理する独自アプリケーションに組み込むためにAPI機能が必要だった。
- 国内400店舗への一斉送信には、FAX1回線では時間が掛かり過ぎるので多回線化が必要だった。
国内400店舗への連絡に 「まいと~く FAX Server」を活用
「FAXで送れば、着信時に音が鳴るし、紙自体も目に付くので、相手に気付いてもらえる。」(佐山様)
佐山様は、FAXを利用し続ける理由についてこのように教えてくださいました。
株式会社京樽様では、国内400店舗すべてパソコンから発注を行っています。当然、本社からの連絡事項をパソコンに送ることも可能ですが、店舗は常時パソコンを見ているわけではないので、伝達の確実性を考え「最後の通信手段となるFAXはやめられない」というのです。1999年ごろから各店舗への連絡用FAXには、すでに1回線対応の「まいと~く FAX」をご利用になっていました。店舗数が拡大するにつれて1回線では全店舗への連絡に時間が掛かり過ぎるようになり、多回線対応の製品へグレードアップすることが決まりました。その際、他社のサーバーソフトやアプライアンス製品と比較検討した結果、「まいと~く FAX Server」を採用していただきました。
「他の価格が高かったこともありますが、以前から『まいと~く FAX』を利用していたので、その操作性と信頼性の高さ、APIの使い勝手の良さが決め手となりました。」(後藤様)
と後藤様は選んだ理由について教えてくださいました。さらに
「とにかく安定稼働なのがいい。障害も聞いたことがない。」(佐山様)
と安定性についても佐山様が太鼓判を捺してくださいました。
京樽の皆様(向かって左から佐山様、後藤様、高橋様)
API連携により業務アプリケーションから直接&全自動FAX送信を実現
株式会社京樽様がチェーン展開する各店舗では、事務スペースにあるパソコンから発注内容を入力し、本社へデータ送信します。発注データにエラーが生じた場合、その通知データが、ホストコンピューターからアプリケーションサーバーを経由して検索用データベースへ格納されます。検索用データベースは、店舗向けに通知するデータがないか常に業務アプリケーションによって監視されています。この業務アプリケーションは、株式会社京樽様が独自に開発したもので、店舗向けの各種帳票の作成機能とそのFAX送信機能を備えています。このFAX送信機能が、API連携で組み込まれた「まいと~く FAX Server」です。締め日や締め時間を過ぎた発注などエラーが発生した場合、そのエラー通知は「まいと~く FAX Server」を利用して全自動で各店舗へ返信することができるのです。
また、本社では小口現金の入金通知や現預金残高の確認通知、新規採用者の社員コードの発行など、あらゆる業務において各店舗へFAX送信を行っています。年末には一大イベントである「おせち」の予約状況の確認をFAXでお知らせするようになります。「おせち」の注文は10月過ぎから始まりますが、注文に洩れや間違いが起きないように、本社に届いている予約状況を「お客様名」「商品名」「数量」「お渡し日」で店舗別にまとめて、FAXで確認を行います。12月も中旬を過ぎると毎日400店舗へ一斉にFAXを行うことになり、「まいと~く FAX Server」で制御している8回線すべてがフル稼働となります。
このように、店舗にとって緊急性と重要性を含むお知らせには"音と目で着信がわかるFAX"が重宝されているのです。
障害通知メールで365日稼働も安心
「まいと~く FAX Server」では、FAXの送信エラーが発生した場合とFAXサーバーに障害が発生した場合に、自動で通知メールを送信する機能があり、株式会社京樽様でも使用しています。各店舗は365日で営業しているので、本社が休日の場合に障害が発生した場合でも対応できるようにしています。「障害通知メールも便利ですが、FAX送受信情報の取得のようにAPI連携でも細かな制御ができる点がうれしい。」とおっしゃる後藤様は、FAX送受信情報を活用した更なる業務改善を考えていることを教えてくださいました。
取材日:2007年8月7日