株式会社UACJ様 導入事例
製造業

大量FAX送信中の割り込み送信機能で運用が大幅に改善
サーバーとモデムをWAN越えに設置するBCP対策も視野

  • まいと~く Center Hybrid
  • 連絡業務

株式会社UACJ様(以下、UACJ様)は、優れた特性を持つアルミニウムと100年以上にわたって向き合い、素材が持つ可能性を信じてより広範な領域で社会に貢献することを目指していらっしゃいます。そうした歩みの中、世界トップクラスの生産能力と技術開発力で“ものづくり力”を磨き上げ、世界有数のアルミニウム総合メーカーとして成長されていらっしゃいます。

このたび、営業部門や購買部門、経理部門でFAX送信に使用していたFAXシステムを刷新され、「まいと~く Center Hybrid」(SDU8回線版)をご導入いただきました。選定および導入に関わられた株式会社UACJシステム システム部 運用グループ グループリーダー 木原様にお話を伺いました。


1. FAX業務の流れ
1. 基幹システムが出荷明細書や支払通知書などの帳票および送信指示ファイル(CSV)を作成
2. 帳票作成システムが送信指示ファイル(CSV)を取得し、帳票イメージ(PDF)を作成
3. 「まいと~く Center Hybrid」が帳票作成システムと連携し、送信指示ファイル(CSV)と帳票イメージ(PDF)を処理
4. 「まいと~く Center Hybrid」が取引先へ帳票を自動FAX送信

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今回取材に応じていただいた木原様


2. 導入の背景

管理画面の不安定さに不満、システム基盤統合を機にFAXシステムを刷新

UACJ様では、営業部門(出荷系)、購買部門、経理部門で使用しているFAXシステムについて、経営統合後のシステム基盤の統一を目指して、他社FAX製品からの乗り換えを検討されていました。

「使用していたアプライアンス型FAXサーバーの保守終了に伴い、今後のFAXシステムをどうしようかと考えていました。経営統合があり、システム基盤も統一していくという動きがあったので、FAXシステムの刷新を含めて検討を開始しました」

以前にお使いのFAX製品の困りごとについて教えてくださいました。

「管理画面が不安定で困っていました。1日1,000件を超える送信があると、一覧画面の表示でオーバーフローとなって固まってしまいます。アクセス自体ができないこともよくありました」


3. 導入のポイント

将来を見据えたBCP対策への対応とコストメリットが選定の決め手に

FAXシステムの選定にあたっては、最初にクラウドサービスとオンプレミス製品との比較から検討を始められたそうです。

「当社の深谷製造所や名古屋製造所など、FAX送信を行っている各拠点の送信枚数を合算してみると、クラウドサービスよりオンプレミス製品の方が、コストメリットがあるという試算が出ました。まずはオンプレミス製品から選定するという方針が決まりました。そして、オンプレミス製品同士を比較した場合、『まいと~く Center Hybrid』は、1回線あたりの価格が一番安いというのがよかったです」

さらに、選定を進める過程でのポイントについて教えてくださいました。

「BCP対策として、FAXモデムをWANでつながっている各拠点に設置したいという構想があります。色々調べていくと、『まいと~く Center Hybrid』のSDU版というエディションでは、サーバーとFAXモデムをWAN越えで接続できることがわかりました。BCP対策構想にマッチするということで、決めました」

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「『まいと~く Center Hybrid』がBCP対策構想にマッチした」と教えてくださる木原様


4. 導入の効果

快適動作の管理画面、至急FAXの割り込み送信機能などで運用面が改善

UACJ様でFAX送信している帳票の中に、経理部で月次でまとめてFAX送信する支払通知書があります。支払通知書は1回の送信で1,000件を超えるそうです。

「以前のFAXシステムでは、支払通知書の送信を朝4時ごろから始めてお昼ぐらいまでかかっていました。出荷系のFAXが11時ぐらいから始まっても、支払通知書の送信が完了するまでの時間を待ってもらっていました。そのような中、朝、出社してからFAX送信が止まっていることに気付くことがありました。すぐに再開させても夕方までかかるので、その間、出荷系のFAXができなくなります。どのように再開させるか困ってしまいました。

ところが、『まいと~く Center Hybrid』は、通常、優先、緊急などFAX送信時の優先度を設定できるので、そのような心配がなくなりました。これが一番大きな導入効果です」

管理画面についてお聞きしました。

「『まいと~く Center Hybrid』のWebクライアントで見る管理画面は、動作が快適です。操作もわかりやすく、直感的に使えます。導入時にメインで使うユーザーの方達にレクチャーを行ったのですが、簡単な手順書を渡して、電話で30分ほど説明するだけで済みました。その後も問い合わせなどは一切なく、本当に使用しているのかと心配になるくらいです」

導入時のエピソードについても教えてくださいました。

「ユーザーサポートはもちろん、担当営業の方にも迅速に対応いただき、無事納期を守ることができました。仕様変更の相談にも乗っていただき、『ここまでやってくれるのか』という思いです。納得のいく形で運用を開始できました」

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「割り込み送信ができるようになったのが一番大きい」と教えてくださる木原様


5. 今後について

現在は他のFAXシステムで行っている購買系の帳票FAXも統合へ

今後の展開についてお聞きしました。

「『まいと~く Center Hybrid』の導入の際に、4回線から8回線に拡張しました。大量FAX送信を行っている経理部門では送信が早く完了して好評です。現在は、他のFAXシステムで行っている見積書や注文書などの購買系の帳票も『まいと~く Center Hybrid』で送信して、回線あたりのコストメリットをさらに出していきたいです」

最後にご要望を伺いました。

「送信エラーが重なって、同じ宛先のFAXが溜まることがあります。帳票をマージして一度に送れるようになるとさらに便利ですね」

(取材日:2018年5月30日)


6. システム構成イメージ

※掲載している情報は、取材日時点のものになります。
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