株式会社療食サービス様は治療用食品の卸会社です。「食を通じて元気をお届けする」を使命として、45年に渡り治療用食品・介護用食品を全国の医療機関や福祉施設に提供しています。今回は、DX推進や支店統合、在宅勤務実現のために導入いただいた「まいと~く Cloud」について、専務取締役(現代表取締役社長)野村 謙一郎様、執行役員 総務部長(現 常務執行役員)水口 由加梨様にお話を伺いました。
今回取材に応じていただいた野村様(左)、水口様
DX推進で全支店の統合と完全在宅勤務を実現したい
私達は治療用食品の卸売業です。噛む力が弱くなった方向けの柔らかい食材や食事量が少ない方に向けての高栄養食品などを扱っています。FAXは主に受注の場面で使っています。お客様とやり取りを行う営業部門とそれをサポートするアシスタント部門の2部門が中心になって使っています。それ以外にも、弊社がお取引先様から商品を仕入れるために発注担当部門が使うこともあります。
「まいと~く Cloud」導入検討のきっかけをお聞かせいただけますか?
今回「まいと~く」を導入するきっかけとなったのはコロナ禍の在宅勤務とDXへの関心の高まりです。2020年のコロナ禍に第1回の緊急事態宣言が発令され、弊社では、主に週1回の在宅勤務を取り入れていました。その際発生したのが、FAX機は支店にしかなく、在宅勤務中はFAXを送れないという問題です。営業担当がお客様に見積りなどをFAX送付したいときは、事前に作成しておいた専用フォルダーに見積書のデータを共有し、出社しているアシスタントに電話をして、FAX送付をお願いしなくてはなりませんでした。アシスタントも業務で忙しいため、「今電話して頼んだら迷惑かな」など気にしながらタイミングを伺うことも多かったようです。当時はFAX送付に、色々な意味で労力がかかっていたと思います。また、同時期に「DX」という言葉が急速に注目され始めました。2021年の秋頃から社長(現相談役)が火付け役となって、DX推進に動き始めることになりました。
そこで挙がったのが、支店の統合と完全在宅勤務の実現です。当時、本社の栃木以外に茨城、群馬、埼玉、千葉に支店がありました。DX推進によって支店の全従業員がすべての業務を自宅で行えるようにし、すべての支店を統合することになりました。ただ、支店を統合するということは、そこにあったFAX機もなくなってしまいます。受注窓口としてFAXは欠かせないので、自宅でもFAXの送受信ができるサービスを探しました。(野村様)
「まいと~く」でDXの目標を達成、期待以上の価値を感じている
在宅勤務を実現
当初描いた構想通り、本社以外の支店の統合と全業務を在宅勤務で行える体制を実現できました。そのお蔭で、どの部署の仕事も自宅で対応可能となりました。これによって、場所が理由で所属部署の業務に就けないということがなくなります。他部署に異動してもらう際、従業員の負担も減り、将来の昇進などにもつながっていきます。まだ足りない部分もありますが、良い仕組み作りの第一歩を踏み出せました。
また、実際に「まいと~く」を使い始めると、在宅勤務実現やペーパーレス化だけではなく、それ以上の価値を提供いただいてると感じます。本当に「まいと~く」を導入してよかったです。(野村様)
「まいと~く」の社内展開がスムーズ
私自身ITに明るくないので初めは従業員へのレクチャーに悩みました。従業員の中にも、FAXを紙から電子に移行すると聞いて、ハードルを感じていた方もいたと思います。しかし、実際に「まいと~く」の画面を見せながら機能の説明や使い方のレクチャーをしたところ、従業員の反応はとても良かったです。「こんなこともできるんだ!」という感動の声の方が多くありました。
今では導入に携わった私たち以上に全従業員が「まいと~く」を使いこなしてます。(水口様)
メモ機能で情報共有、1画面上で把握できて便利
受注FAXの対応は支店統合を機に、お客様の所在地を問わず全営業担当が対応する体制に変更しました。そこで「まいと~く」のメモ欄が活躍しています。社内連絡には「Slack」を使用しており、今までは受注FAXの対応状況も「Slack」上で連絡していました。「まいと~く」を導入してからは、メモ欄に対応状況を記入し、全営業、営業事務と情報共有をするようになりました。「まいと~く」なら送信元の情報やメモ欄に記入された対応状況などが1画面上に表示されます。別のウィンドウを開いて作業する必要がなく「まいと~く」ですべてを把握できて便利です。これによって、在宅勤務になっても、全従業員が対応する体制に変わっても、スムーズに情報共有ができています。(水口様)
オペレーションの統一に成功
「まいと~く」で、オペレーションを統一化、標準化できました。元々は各自でフォーマットを作って対応していました。そのためオペレーションに差が出てしまっていました。支店の場所が離れていることもあり、フォーマットやノウハウを共有する機会がなかったため、対応の速さや作業効率にばらつきがありました。Excelなどを使っていたので管理も煩雑になっていたと思います。「まいと~く」は定型文の機能が充実しています。フォーマットや対応を統一して、操作を覚えれば効率的に対応できます。導入前は想定していなかったメリットや業務改善への効果を感じています。(野村様)
DX成功が大きな自信に
今回の「まいと~く」導入は、弊社で初めて実施したDX推進の施策でした。今までは、DXやクラウド化で業務を効率化しようという風潮がありませんでした。支店統合は大きな変革だったため、「まいと~く」導入前はDXが上手くいくのか不安の気持ちが大きかったです。そのため、今回の導入で実際にDXや業務改革に成功したという経験は、弊社にとって大きな自信になりました。今回の「まいと~く」導入で一番良かったことかもしれません。(野村様)
今後もDXや業務改善に前向きに取り組んでいきたい
最後に今後の展望をお聞かせいただけますか。
「まいと~く」導入でペーパーレス化やDXの第一歩を踏み出せました。今回の良い経験をもとに、次はどのような取り組みをするか前向きに考えることができています。これからも積極的にDXや業務改善に取り組んでいきたいです。(野村様)
導入事例をPDFでご覧いただけます。導入後の効果や利用ケースなど導入の参考にご利用ください。