導入事例

《G2 Studios株式会社様》
Windows・Mac両環境で確実なログ取得を実現
USB運用の効率化とセキュリティを両立

ゲームソフトウェア業
資産管理, 情報漏洩対策
440台(Win/Mac)

G2 Studios株式会社様は、スマートフォン向けゲームアプリの企画・開発・運営を中心に手掛けています。ユーザーの心を奮わせる「アソビ」の創造をし、新しい驚きやワクワクを提供し続けられるクリエイティブ集団として、ユーザーに長く愛されるゲーム作りに取り組まれています。
また、XR分野(AR/VR/MRなど)のコンテンツ企画・制作にも注力しており、さらにゲームやエンターテインメント分野における映像制作も行っています。
情報漏洩対策とIT資産管理のために導入いただいた「MaLion」について、システム部 部長 奥村様にお話を伺いました。

導入の経緯

WindowsとMacの両方で、確実にログを取得したかった

「MaLion」の導入をご検討されたきっかけについて教えてください。

システム部 部長 奥村様

親会社の変更に伴い、旧親会社が契約していたツールを継続利用できなくなったことから、新たなツールの導入を検討しました。また、従来のツールには操作ログの取得状況や使い勝手に課題を感じていたため、これを機に他社製品も含めて改めて比較・検討を行いました。その結果、必要な機能を満たし、運用面でも使いやすい「MaLion」を採用することにしました。

「MaLion」を選定したポイントについて教えてください。

「MaLion」を導入した主な理由は、次の3点です。

ポイント1:WindowsとMac両対応とログ取得の確実性

弊社ではWindowsとMacの両方を運用しており、どちらの環境でも安定してログを取得できることを最重要視していました。他社ツールでは、一部の操作ログが取得できなかったり、途中でロストしてしまうケースが見られました。「MaLion」はログ取得の精度・信頼性が高く、必要な情報を確実に記録できる点が大きな決め手となりました。

ポイント2:機能と費用のバランスが良い

他社製品では、必要な機能がオプション扱いとなり、追加費用が発生して総コストが高くなるケースが多く見られました。「MaLion」は標準機能が充実しており、導入・運用コストのバランスが非常に良いと感じました。必要十分な機能を、無理のない価格で利用できる点が評価ポイントです。

ポイント3:Mac環境でのツール相性の良さ

以前利用していたツールでは、他の管理ツールとの相性問題により、導入や運用時にトラブルが発生することがありました。「MaLion」はMac環境下でも安定して動作し、他ツールとの競合もなくスムーズに導入できました。特に、既存の運用環境に負担をかけず導入できた点が、最終的な決め手になりました。

「Jamf Pro」と「MaLion」の併用について教えてください。

弊社では、Appleデバイスの管理に特化したMDMツール「Jamf Pro」を併用しています。「Jamf Pro」は、MacやiPhoneなどのApple製品に対してポリシー配信やアプリ配付、設定管理を行える管理ツールで、IT管理者がMac環境を効率的に運用する上で欠かせない存在です。
以前使用していたツールでは、「Jamf Pro」との共存に制約があり、導入前にアンインストール作業が必要になるなど手間がかかっていました。一方、「MaLion」はアンインストール不要でそのまま導入・稼働でき、システム干渉も起きないため、Macの運用を止めずに切り替えが可能でした。「Jamf Pro」との併用においても競合せず安定して動作するため、現場での導入負担を大きく軽減してくれました。

導入の状況

本社と在宅勤務を含め、WindowsとMacを一元管理

「MaLion」の導入状況について教えてください。

「MaLion」は、弊社のシステム部情報システム課の5名体制で運用しています。同課は、社内のパソコンや情報資産、ソフトウェアライセンスの管理、ネットワークの運用・保守といったITインフラ全般を担当しています。

弊社は、出社と在宅勤務を組み合わせたハイブリッド体制を採用しています。社員1人あたり1台、多い場合は2台のパソコンを使用しており、Windows端末が約320台、Mac端末が約120台の構成です。これらの端末すべてに「MaLion」をインストールして運用しています。

G2 Studios株式会社様 システム概要図
運用と効果

USBデバイス制御とログ管理強化で、
セキュリティレベルと運用効率を向上

「MaLion」の活用や導入の効果について教えてください。

現在は主に操作ログの取得とUSBデバイスの接続制限機能を活用しています。「MaLion」導入の目的は情報漏洩の防止であり、特にUSBメモリなどの外部記憶媒体を自由に使用できないよう制御できた点が、大きな効果と感じています。

USBデバイス利用を制限し、安全かつ効率的に運用

基本方針として、すべてのUSBデバイスを原則使用禁止としています。ただし、業務上必要な場合は、会社が管理する貸出用デバイスを事前に許可する運用をしており、これらはUSBデバイス台帳で管理しています。一方、お客様とのデータ受け渡しなどで一時的に使用するデバイスについては、「MaLion」の操作ログから情報を取得して許可しています。利用頻度の高いUSBデバイスをすべて台帳管理するのではなく、ログ情報を活用することで管理の手間を削減しています。

ログ確認の利便性向上

ログの確認や分析のしやすさが大きく向上しました。以前のツールでは、出力したログが生データのような形式で並び、内容を把握するのに時間がかかっていました。現在は、「MaLion」の管理コンソール上で月単位などのフィルターを事前設定しておくことで、必要なログをすぐに検索・表示できるようになりました。その結果、トラブル発生時や調査対応時にも、目的の情報を即座に確認できる運用体制が実現しています。

長期的なログ保管体制の構築

「MaLion」で取得したログは、出力して外部に保存する運用を行っています。社内方針として、5年間を目安にログを保管しています。情報漏洩などの問題は、発生から数年後に判明するケースも少なくないため、長期的な監査・検証に対応できるよう、この保存期間を設定しています。これにより、万一の際にも過去の記録を迅速に確認できる安心感があります。

「MaLion」を導入する際に、難しいと感じた点はありましか。

「MaLion」の導入にあたっては、機能の多さから最初はやや難しさを感じました。しかし、導入後はサポート窓口の迅速かつ丁寧な対応により、スムーズに運用を開始することができました。また、オンラインで操作説明を実施していただけたことで、短期間で全体の仕組みを理解できました。

「MaLion」に関する今後の運用方針をお聞かせください。

今後は、リモートワーク環境でのサポート業務効率化を重視して活用を進めていきたいと考えています。弊社ではリモート勤務の社員が多く、トラブル対応においてリモート操作の重要性が高まっています。現在はWindows標準のリモートデスクトップを利用していますが、OSが異なる場合は専用端末を用意しなければならないなど、運用上の制約がありました。「MaLion」のリモート操作機能であれば、OSを問わず遠隔対応が可能になるため、サポート業務の迅速化につながると期待しています。また、現状では主にログ取得で活用していますが、今後はアラート通知や勤務状況の可視化など、ログ情報をより積極的に活用していきたいと考えています。

掲載している情報は、取材日時点のものになります。
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