コラム

【法人向け】FAX番号取得の方法は? メリット・デメリットと注意点を解説

新規の取引先や役所とFAXでのやり取りが必要になったものの、導入コストが心配で困っていませんか 。固定回線の導入にはコストがかかるイメージがありますが、FAX番号の取得方法によってはコストを抑えて導入できます。

今回は、FAX番号の取得方法とそれぞれのメリットやデメリットについて紹介します。

FAX番号を取得する方法

FAX番号を新たに取得する手段として、次のような方法があります。

  • ひかり電話
  • IP電話
  • クラウドフォン
  • クラウドFAX

各取得方法のメリットとデメリットを紹介します。

ひかり電話

ひかり電話は、光回線による電話サービスです。インターネットも利用できるほか、固定電話のようにFAXも利用できます。NTT(フレッツ光)のような光回線を提供している事業者に申し込みをすることにより、FAX番号を取得できます。

NTTが提供している「ひかり電話ネクスト」は、インターネット契約がないプランです。電話機能に特化したサービスで、インターネット契約のある「ひかり電話」よりも低価格で利用できます。

メリット

ひかり電話なら、市外局番の電話番号を取得できます。電話番号とFAX番号のように複数の番号を取得できるため、事業用としての利便性を保ちつつ、信頼性も高められます。

通話料が全国一律の安価な設定になっているのも魅力です。転送やナンバーディスプレイなどのオプションも利用でき、お得なセットプランもあります。

また、光回線を利用しているため、通話品質が良く、高速でインターネットを利用できるのもメリットです。インターネット環境を整備したい事業者の利用にも向いています。

電話機(またはFAX機)の接続方法も簡単です。電話線を光ルーターから電話機(またはFAX機)に接続するだけで利用できます。

デメリット

ひかり電話のデメリットは、光回線が必須になることです。光回線以外の回線を利用している場合は、光回線を契約して開通工事をしなければならないため、初期コストがかかります。

また、一部の電話機やFAX機は光回線未対応であるため、これまで使用していた機器を引き継げない可能性もあります。

IP電話

IP電話は、インターネット回線を利用した電話サービスです。ネット回線を使っている点で光回線も含まれますが、一般的には、インターネットプロバイダなどから提供される「050」から始まる電話番号をIP電話といいます。

メリット IP電話のメリットは、通話料金が安価に設定されていることです。一部のサービスは、FAXの送受信にも対応しています。また、インターネット環境があれば、すぐに導入できるのも利点です。
デメリット

IP電話は、インターネット環境に依存するため、光回線などと比べて通話品質が不安定になりやすい面があります。また、市外局番ではないため、信頼性の面でデメリットがあります。

先方が負担する通話料もネックです。ひかり電話や加入電話と比較して、先方が負担する通話料が高くなる可能性があります。

さらに、IP電話の電話番号やFAX番号は、別のプロバイダーに引き継がれません。プロバイダー変更時には電話番号やFAX番号も変わるため、取引先に知らせる手間などがかかります。

クラウドフォン

クラウドフォンは、クラウド型の電話交換機(PBX)、構内交換機のサービスです。PCやスマートフォンに専用のソフトをインストールして利用します。ソフトを介して、会社の電話番号でどこからでも通話できます。

メリット

クラウドフォンは、インターネット環境があれば、PCやスマートフォンから手軽に利用できるサービスです。クラウド上で発着信するため、自宅や外出先でも顧客や取引先と会社の電話番号で通話できるメリットがあります。

サービスによっては、市外局番を使用できるものやFAXを利用できるものもあります。FAX機能があるサービスは、受信したFAXから選択して印刷できるため、紙代やインク代の節約が可能です。

デメリット

クラウドフォンは、サービスが多様です。あらかじめ利用したいサービスを絞っていないと、サービス選択に時間がかかることがあります。

初期費用やランニングコストが他のサービスと比べて高くなる可能性があるのも注意点です。FAXの送受信に対応していないサービスも多いため、FAXありきで考えると、選択できるサービスが限られてしまうデメリットもあります。

クラウドFAX

クラウドFAXは、FAX機を使用せずに、インターネットを通じてFAXの送受信を行うサービスです。FAX番号宛てに送られたものはPDFなどの形式に変換され、メールや指定のWebブラウザーで閲覧できます。

FAXを送信する際は、PCなどから相手のFAX番号宛てにデータを送信します。

メリット

クラウドFAXの最大のメリットは、インターネット環境さえあれば、すぐに利用を開始できる点です。従来のFAX機のように専用回線や設備の導入が不要で、開設工事も一切必要ありません。

さらに、クラウドFAXはオフィス外でもFAX業務を行えるため、テレワークや出張先でもFAXの送受信が可能です。そのため、柔軟な働き方が実現し、場所に縛られずに業務を進められます。

デメリット

クラウドFAXサービスには、「050」から始まる番号のみの提供となるものもあります。利用するサービスによっては、03や06などから始まる市外局番が使えません。

FAX番号を「050」以外にしたい場合は、市外局番に対応したサービスかどうかを確認する必要があります。

FAX番号を取得する際の注意点

FAX番号や固定電話番号を取得する際に注意すべきポイントを3つ紹介します。

NTT以外で発番する際は注意が必要になる

固定電話番号やFAX番号の引き継ぎに関する注意点として、NTTの加入番号やISDN以外で発番したものの取扱いがあります。NTTで発番した番号は引き継げますが、他で発番した番号は他社サービスで引き継げないためです。

NTTの加入電話やISDN以外での発番は、サービス移行の際に、新たに固定電話番号やFAX番号の取得が必要です。番号の変更に伴い、取引先への周知などの手間がかかります。

NTTひかり電話での発番については、光コラボレーション(光コラボ)に限り番号を引き継げます。光コラボとは、NTTの光回線を利用したサービスです。代表的なものに、ドコモ光やソフトバンク光などのサービスがあります。

050番号を使うのにはリスクがあることを念頭に置く

「050」で始まる番号は、事業で使用する場合、市外局番と比べて信頼性が落ちる可能性があります。「050」が市外局番と比べて認知度が低いためです。

IP電話の通話料が安価で導入しやすいことから、セールスでも広く利用されていることも理由として考えられます。

事業者としての信頼度を重視するなら、これまで使用していた番号を引き継げるかどうかも確認しておきましょう。

申込後利用まで一定の時間がかかる

固定電話番号やFAX番号は、基本的に申込後すぐには利用できません。ひかり電話などでは、利用開始までに平均して3日~10日ほどかかります。

工事が必要な場合は、さらに利用できるまでに時間がかかります。利用したい日までに間に合うように余裕をもって導入を計画しましょう。

クラウドFAXを使うなら「まいと~く Cloud」が最適

FAX番号の新規取得には、クラウドFAXの導入が最適です。FAX業務の効率化を実現するとともに、テレワークにも柔軟に対応できます。

クラウドFAXを利用するなら、ぜひ「まいと~く Cloud」をご検討ください。

まいと~く Cloud」は、FAXの送受信をメール感覚で一元管理できるクラウドFAXサービスです。新たにFAX回線を準備する必要がなく、工事費用や手間を省けるため、短期間でスムーズに導入でき、すぐに利用を開始できます。

また、閲覧、振り分け、共有がすべてクラウド上でできるため、オフィスと同じように自宅や出張先でもFAX業務を行うことが可能です。

さらに、基幹業務システムとの連携も可能で、40社以上との豊富な連携実績を持つため、業務効率化にも大いに貢献します。

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まとめ

FAX番号を取得する方法には、ひかり電話、IP電話、クラウドフォン、クラウドFAXといった選択肢があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

特に、クラウドFAXはインターネットを活用して、場所を問わずFAX業務を行える利便性があり、テレワークや出張先での対応にも適しています。

これらの選択肢を踏まえ、最適な方法を選んでFAXの業務効率化を図りましょう。

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